沖縄と南十字星について
沖縄の星空の魅力は、北半球と南半球の星座を合わせて83の星座を見ることができることです。
その中でも、特に注目したいのが「南十字星」で知られる「みなみじゅうじ座」です。
この星座は、88星座の中で一番小さく、限られた期間にしか見ることができない希少な星座です。
沖縄では、12月から6月にかけての約半年間、南十字星を見ることができます。
南十字星は、南の空に低く輝く十字型の4つの星からなります。
その中でも、一番南にあるα星は、「アクルックス」という名前があります。
この星は、1等星であり、南十字星の中で最も明るい星です。
また、南十字星の近くには、オメガ星団と呼ばれる大型の球状星団を持つ「ケンタウルス座」や、
冬の2月から3月頃に南に低く輝く1等星カノープスが目印の「りゅうこつ座」なども見ることができます。
また南十字星は、昔から渡来人たちの道しるべとしても利用されていました。
南半球の航海や探検において、南極星とともに航海方位や緯度を測定するために利用され、
南十字星は、南極星が見えない場所でも、南方向を確認するための目印として役立っていました。
またオーストラリアやニュージーランドといった南半球の国々との交流においては、
南十字星が象徴として用いられることが多いです。
沖縄で南十字星を見るなら、本島北部や南部がおすすめです。
自然豊かな国頭村の茅打バンタや南城市の知念岬公園などは、明るい街灯や建物などの光害が少なく、
星空観察に適しています。
また、沖縄本島以外では、国内初の「星空保護区」に認定された八重山にある西表石垣国立公園や、
日本最南端の有人島で星空観測タワーのある波照間島などもおすすめです。
沖縄から見える南十字星は、とても綺麗で感動的なのでぜひ一度ご覧になってみてください。